テレビドラマが始まったから見たわけではない。
「定年」「老後」で調べていたらヒットしたので小説を読んでみました。
女性刑務所への永久入所を夢見て
「誘拐」「万引き」「偽札」「闇金」「結婚詐欺」「殺人」
いろいろと思惑をめぐらせる主人公である一橋桐子さん
いろいろと突っ込みたくなる箇所はあるが
そこは物語としても
桐子さんの考えは理解できる部分が多い。
刑務所に入ると
自由はなくなるが
衣食住全部あり、病気したら医療費もかからない。
それだけ考えると
シャバより刑務所のほうがいい。
働き口がなく
普通の生活ができない人なら考えるでしょう。
カピー曰く
人付き合いが苦手
友達を作るよりも必死で自分の時間をつくろうとするレッサーには
刑務所での集団生活は無理でしょう。
ただ
多くの老人がこんなことを考える時代がくるのかな?
と思います。
年金だけではとても暮らせない
年金だけで暮らせる人が 「勝ち組」 なんて呼ばれる日もくるのではないかとも思います。
年金だけでは生活費に不足して息子に頼っている親戚がいました。
その親戚は浪費家ではありません。
悪いことをした結果であればしかたないのかもしれませんが
自営業でしたが真面目に堅実に生きていました。
そんな老夫婦が苦労するのです。
息子さんたちも親を援助するのに疲れ果てていました。
本当に年金だけでは生活していけないのです。
85歳を超えた老夫婦に 「働け」 とは言えないし
働き口もおそらくありません。
自由が欲しくて頑張っているのとは違うのです。
基本的な衣食住がなくて困っているのです。
小説はきれいに終わっていますが
一橋桐子さんの苦悩は
まさにこれから始まるのでは?
と親戚を見ていて思いました。
カピー(妻)とレッサー(旦那)の振り返り
一橋桐子は氷山の一角だろうな~
そうだろうね。
これからもっと年金だけでは暮らせない人が増えてくると思う。
わたしの世代では年金もらう前にほとんどの人がこの世にいないかも
おいおい、それは大げさだぞ!
ちょっと大げさだったね(テヘ)
一橋桐子の犯罪日記を読んで感じたことは・・・
刑務所に入る方法を考えている時間は幸せだったんじゃないかなぁって思うんだ。
どういうことだ???
主人公にはずっと友達と言える人がいなかった。でも、年取って初めて親友と呼べる人に出会えた。しかし残念なことに数年して病気で亡くなってしまった。
ふんふん
親友との同棲が主人公にとって生きがいだった。
大切なものを失ったし、この先楽しいこともないだろうからと、ムショ活を始めた。
いろんな人に迷惑をかけない犯罪を考える度に、今まで出会えないような人に出会えた。
それで?
一橋桐子はまたひとりになって寂しかったけど、一生懸命ムショ活していたら人が寄ってきた。性別や年齢関係なく、さまざまな事情を抱えた人間との交流がいつのまにか主人公の新しい生きがいになっていたんだよ。
そういう考えもあるんだな
お金はギリギリかもしれない。でも、今までやらないようなことを
積極的にやれるようになったんだから、怖いものがなくなってどうにか生きていく気がする。
最初は怖いかもしれないけど、勇気をだして
おもしろそうな世界に飛び込むってのもたまには必要だよね~
コメント